現在、『豊島』 は、本土側には橋がありません。
(2008年頃に 『豊島大橋』 が完成予定。本土と橋で結ばれます。)

この島に行くには、『上蒲刈島』 の 『大浦港』 から出ているフェリーに乗るしか方法がありません。サスガ 『秘境 ! 』 約20分弱のランデブーで 『秘境 ・豊島』 に到着します。この写真は 『大浦港』 と、そこから見える瀬戸内の島々の様子です。このロケーションを見る限りでは 『秘境』 への期待感が高まります・・・


気を取り直して、スーパーを後にした我々は、別の島民を探して 『十文字展望台』 へのアクセス方法を聞く事にしました。

が、しかし、島の海岸線は、行けども行けども無人 ! 何キロか走行した後、ようやく農家チックなおばちゃん達に遭遇 ! 事情を話すと、とても親切な方で、 『行く方向に展望台への登り口があるから、ついてきんさい。』 『あそこは狭いけんわからんよ。』 と言って、カブに乗って前を走って誘導してくれました。

写真を見て頂ければお分かりかとは思いますが、このカブのおばちゃん、かなりの腕前 ! 猛スピードで海岸線を走り抜けて行きます。スモールボディ最高峰の 『ET3』 とは言え、タンデムの身・・・気を抜くとついつい車間距離が !

島に来て、カブのおばちゃんとチキンレースをするとは (笑)、とっても楽しい思い出です。しかも、きっちり登山口まで案内して頂けました。本当に有難うございました !


『十文字展望台』 での一枚です・・・あまりにも写真の撮影に最適な場所だったので、シャッターを押す回数が激増 (笑) 。

カメラ好きな方にも超オススメのスポットです。様々なファインダーワークを楽しむ事が出来ますよ !


山中で 『空海展望台』 が見つからず、さ迷っている途中、偶然、現在建設中の 『豊島大橋』 の姿を見下ろす場所に出ました。向こうの島は 『上蒲刈島』 になる訳です。早く開通してほしいところです・・・





コレが、『空海展望台』 からの眺めです。『イヤ〜本当に素晴らしい ! 』 海なんてどこにも見えませんネ。誰がどう見ても、雑草しか見えません。『雑草マニア』 の方にはたまらないスポットです。

時間を無駄に使った上、不快な景観を見たい方にはオススメ ! まさに修行系の場所です (笑) 。 何と言っても名前が 『空海』 ですから !



『百聞は一見にしかず』 ・・・奥の深い言葉です。
僕の住んでいる 『呉市』 近郊の島の中に、 『上蒲刈島』 のちょっと沖の方に (地図で見る限り) 『豊島=(とよしま)』 と言う小さな島があります。ご他聞にもれず、ココも平成の大合併により、2005年3月20日から 『呉市』 になった島です。現在は 『呉市豊浜 (とよはま) 町』 と言いますが、インターネットの検索サイトで見る限りでは、この島は見どころ満載のような紹介の仕方がしてあり、僕自身、期待度が1000% になってしまいました。

まず、島のキャッチ・コピーが 『瀬戸内海の秘境』 ・・・
観光地も、『島の高台に2ヵ所の展望台』、『芝スキー場』、『歴史ある神社が4ヵ所』、更に 『お寺も2ヵ所』 ! これだけの秘境満載 (笑) の島に行かないテはない ! そこで、冒頭の格言 『百聞は一見にしかず』 と、なった訳です。

さあさあ、このページでは秘境 『豊島』 のご紹介です。相棒は最終モデルの 『ET3・ビンテージ』、それに仲良しの、モデルをやってくれるA子 (仮名) ちゃんです。秘境でのタンデム・ツーリングの始まり、始まり〜(笑)・・・

このページでご紹介する 『豊島』 は左側の青い矢印の島です。その横の赤い矢印の島が、次のページでご紹介する 『大崎下島』 です。

なぜ、『豊島』 だけではなく、『大崎下島』 も紹介 (ツーリング) するハメになったのか ? 詳細は全てを読んで頂ければ、お分かり頂けると思います・・・

まず、今回、最初に向かったのが、ネットで見て “一目惚れ” だった 『十文字展望台』 です。その後は、『芝スキー場』 で楽しみ、『空海展望台』 に行き、お昼には、『海鮮料理』 に舌つづみを打ち、神社を何ヶ所か見て、『あ〜楽しい島だった』 って感じでツーリングを終える予定でしたが・・・

『十文字展望台』です。
最高です! 久しぶりに美しい建物を見た気分になりました。とても大きなドーム状の建物で、真ん中にある 『ET3』 を基準に見て頂ければ、大きさは一目瞭然かと思います。

ドーム状の上部は、360°ぐるりと歩いて見る事が出来る、展望台になっています。色々な瀬戸内のパノラマを楽しめますよ。

この展望台は 『1996年』 に完成したモノで、比較的、新しい為、非常にコンディションも良く、その上、週末でも観光客は皆無 ! ほぼ貸切状態ですので、デートにもオススメです!

ちなみにこの格好イイ、ブルーメタリックの
『ET3・ビンテージ』 は当店の販売車両です。
興味のある方はこちらをクリック !

さて、『十文字展望台』 で満足度は1000% になり、親切なおばちゃんには案内してもらえるし、空気はうまいし、空は青いし、『は〜、本当に豊島に来て良かった〜』って思いつつ、本日のメイン・イベント (笑) 『芝スキー場』 と、その近郊の 『空海展望台』 へと向かう事にしました。

何となく、島の地理も分かりはじめ、簡単な案内板も随時出て来るので、『芝スキー場』 には山道をタンデムしながらでも、15分程度で到着する見込みで、心も体も軽やかに 『十文字展望台』 を後にしました。

が・・・ここからがこの 『豊島』 での本当の試練 ? になりました (笑)。探しても、探しても、『芝スキー場』 の 『し』 の字も見当たらない始末。山中の分かれ道で、案内看板を発見して、場所を再確認しても全く見当がつかない・・・

何十回と同じ道を行き来し、『ET3』 を停めては確認、停めては確認の連続で、ようやく、『芝スキー場』 の 『滑り口』 、イヤイヤ、『元滑り口』 らしき場所を発見 ! ですが、手が付けられない程の荒れようで、雑草は有に僕らの背丈以上・・・歩くのもままならない最悪の状態。こんな場所をネットにエラそうに記載していたホームページの管理人に怒りさえ覚えました ! 気分は一気に最悪です・・・ 『秘境』 と言えば間違いないですが、コレじゃあまりにもヤリ方が 『卑怯』 です。

『秘境 (卑怯・笑) 豊島』 の 『芝スキー場』 です。
山中でこの場所を 『芝スキー場』 として発見、認識するまで、40分程度かかりました。リアル版・ロールプレイングです (苦笑) 。
事実、この場所を 『芝スキー場』 だと誰が思いますか?

この日、一番の楽しみだったので、残念を超えて、怒りさえ込み上げて来ました。ちなみにこの奥、公衆トイレもあったりします。以前はマジメに運営されていたモノかと思われますが、今はご覧のとおりの状態です。
コレ、税金で作ったんでしょ ?  それとも、島の有力者の寄付かいな ? 皆さん、どう思います。この愚行を !

『芝スキー場』 では意気消沈しましたが、気を取り直して、次の目的地 『空海展望台』 を目指して、『ET3』 を走らせる事にしました。が・・・ここでも問題発生! 入り口は見つからないし、どこもかしこも雑草だらけ・・・ 山中を散々さ迷い、ようやくたどり着いた 『空海展望台』 も、事前情報とは程遠い、モノ凄く荒れ果てた場所でした。ある意味 『秘境・豊島』 と言う、看板に偽りなしか ? ・・・

『空海展望台』です。
@なかなか場所が見つからないハズ・・・ 『案内看板』 は雑草で覆われ、確認さえ出来ない始末・・・

Aようやく場所が判明して、『ET3』 で向かったモノの、道は荒れ放題、落ち葉と雑草の洗礼を十分に受けました。車では走行不能なので、『VESPA』 をご用意下さい (笑) 。

B狭い道をどんどん上がって行くと、少し広い場所に出ます。ここから階段が始まり、歩いて展望台へと行く訳ですが、ご他聞にもれず、雑草だらけ・・・ネットで検索した画像と全然違い、怒りしか込み上げて来ません !

C雑草だらけの階段を上がると、さらに雑草がパワーアップした広場を通過して、鐘楼 ? に上がります。

Dようやく鐘楼 ? に上がり、辺りを見回すモノの、展望台から見えるのは背丈以上に伸びた雑草だけ・・・腹が立つので、鐘を突いてみましたが、うるさいだけ・・・ 『空海』 ではなく 『空草』 と名前を改名した方がいいかも ?

Eこの山の中で、人に逢う事は皆無、何枚か 『VESPA + モデル』 さんの撮影をする事が出来ました・・・ただ、後から島民の方に聞いた話ですが、『空海展望台』 付近はイノシシが頻繁に出るので、気を付けた方がいいと・・・
『おいおい、聞いてないゾ!』 、そんなイノシシ・コロニーで、ビキニの撮影をしていた我々の立場は・・・ 一歩間違えれば、夕方のローカルニュースを飾るところでしたよ (笑) 。


つづく→
秘境 『豊島』 に入ってから、道がさっぱり分からないので、港付近のスーパーに行って、第一の目的地 『十文字展望台』 へのアクセス方法を、島民に聞く事にしました。ご覧のようにスーパーの前には昼の日中から老人が無数たむろしていました・・・

止せばイイのに、相棒のA子ちゃんがこの中のじいさんに道を聞いたからタマらない・・・ 島の言葉は独特で、マジで聞き取れない上、お年寄りはくどい・・・その上、巨乳でノーブラの若い娘さんが声をかけたモノだから、じいさんのテンションが上がり、同じ事を何度も繰り返す始末。いきなり、大きく足止めをくらってしまいました。(結果、場所は分からず・・・)

とは言え、親切心からなので、大変に感謝しておりますが、なかなか島の空気は独特で、馴染む事は出来そうにないと言うのが、我々二人の共通の意見でした。


親切なカブのおばちゃんの案内で、ようやく 『十文字展望台』 への登山口へと入る事が出来ましたが、そこからがまた大変 !

ここは、正式には 『十文字山』 の山頂にある公園らしく、登山道は狭い上に、なかなかの急勾配。タンデムの 『ET3』 では、かなりの時間 (恐らく15分〜20分程度) を要しました。

この写真はいよいよ山頂と言う手前での一枚です。木のゲートがパラダイス感をかき立てます (笑)。左上に見切れている (赤い矢印 ) のが、展望台の一部です。ここまでの道のりが結構遠かったので、この建屋が目に入った時には、正直 “ホッ” としたと言うのが本音です。



この 『十文字展望台』 のシャレているトコは、上部の360°の展望歩道の部分の格子に、目の前に見える島の名前を書き込んだ説明プレートが張り付けてあるのですが、このプレートは、今、目の前で見ている島そのモノの形に丁寧にカットしてあり、その部分に 『○○島』 と書いてある、非常に分かり易い演出がしてあります。

しかも、このプレート自体も、アメ車のCALに採用されそうな、大変にオシャレなパンチング・プレートです。本当に気合の入ったイカした展望台です。正しく 『AAA』 です!


この写真は 『十文字展望台』 の説明が記載されている案内看板です。建物の入口付近に鎮座しています。

かなりシャレたデザインで、細部にまでスキの無い、素敵な展望台だと思います。多少、バブルの名残も見え隠れするトコが、見る者の郷愁感をかき立てたりしますね。

人が来ない場所に、これ程の施設を建設出来るような、ある意味、無駄なお金をつぎ込めていた日本は、今のような超不景気な時代よりかは、いくらかパンチが効いていて、楽しい時代だったのかも ? しれませね。


こちらの写真は、役場の裏手にあった、可愛らしい回転道路です。ぐるぐると右回りに回転しながら、上道路に上がって行きます。道は狭く、離合は難しそうですが、あまり車が通る事もないので、心配の必要はなさそうです。

クリーム色の壁に、オレンジと水色のガードレール付近の配色は、とても斬新 ! シンガポール等の亜熱帯地方の道路を彷彿とさせる、大変に好感の持てるモノです。 しかも、眺めは最高 ! 無理して 『空海展望台』 まで登って雑草を見るより、断然、心の和む景観を楽しむ事が出来ますよ。